いま、なぜ脳とAIか?

もっと「人」を知りたい。
古来はアリストテレスの時代から、人は人を知り、より多くの人を動かしたい、マネジメントしたいと考えてきました。

時は流れ、人の思考が「脳」で行われているということが科学の目でわかってきたのは、1800年代。
心理学という、人を観察して得た経験則(帰納的な方法)で、人を動かす確度が上がってきたのもこの頃からで、まさに、人のこころを動かすことが、ビジネスの成功に繋がる時代に入った時期にあたります。

さらに、1950年代には“脳のマシン化”としてのAI(人工知能)の研究が開始され、1990年代にはfMRIなどによって本格的に「脳」の実測がスタート。脳は、実測によって機能の理解の精度が上がり、演繹的な理解が進む一方で、2010年代後半から急速にAIの実用化が進んできました。この1世紀は急激な脳の解明とAIの実用化が進んだ時期と言えます。

そしていま、生成AIに至っては、人のなりきりが行えるほどの性能を発揮し、私たち(脳)と共存するフェーズです。AIを適切に導入し運用するためには、AIが脳のどの機能を代替えしパワーアップしているのかを考え、それによって変わる人間側の利便性と注意点を理解する必要があります。そのAIの学習データは、“脳のクセ”や“制作者の意図”まで学習することが指摘されていますが、「脳」を理解していれば、人がデータに関わる以上、当然、そうなると考えることができます。

このように、脳の理解が進み、AIとしてマシン化する時代にあって、脳とAIを理解している人は、その理解の上で、ビジネス、生活をコントロールできる側にあるのです。あなたは、コントロールする側とコントロールされる側のどちらがいいでしょうか。

いま、建設・インフラ現場では、IT・AIテクノロジーと人(脳)の“チームワーク”の時代に入りました。

たとえば、現場でのAI化の多くは、モノに関するデータであるため、効率化と高性能化が進めやすいのが特徴です。ドローン、点検用ロボットなどまで、IT・AIテクノロジーと人(脳)の“チームワーク”が進んでいくと思われます。一方、人に付く情報は、思考癖や状況などを配慮しなければならないので、取り扱いを注意する必要があります。建設における過去の知的資産は人に不随するものも少なくないため、管理者は、AIだけでなく、脳の基礎知識も持っておいた方が良いでしょう。

HEARTSHEART Labo(脳とAIのビジネス活用研究所)では、IT・AIテクノロジーと人(脳)の“チームワーク”の時代に入った建設・インフラ現場は、AIのみならず脳の基礎的な理解が必要だと考えます。建設・インフラ基盤は日本における経済の維持と発展にとって重要です。そして、建設・インフラ基盤を国土の細部まで支えるためには、全国の中小企業が「脳・AIのエッセンス」を理解し、ビジネス・生活に活用する眼をしっかり持つことが大切だと考えます。

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